2016年07月18日
小学生の「教科書ワーク」との付き合い方
今回は、文理「教科書ワーク」を題材に、教科書準拠型のワークの効果的な使い方を探っていきたいと思います。
今回の内容をざっくりまとめると……
- 問題は、基礎レベルがほとんど
- 同じ事項を、少しずつ形を変えて出題。少しずつステップアップできる
- 「似たような問題ばかりでくどい」と感じるお子さんも
- 教科書の対応ページが書いてあり、調べ物が苦手なお子さん向け
- 保護者がページ管理をすると、効率良い
という感じです。
「教科書ワーク」は、新学期によく書店でやっている「学習参考書フェア」などで平積みにされており、比較的よく見かける参考書です。大きな紙面に、フルカラーの綺麗な図表、盛りだくさんの付録と、なかなか購買意欲をそそられます。しかし、3日坊主にならずにきちんと活用していくためには、ちょっとだけ工夫が必要です。
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基礎レベルの問題が充実
教科書ワークの問題レベルは、基本的なものが大部分。「勉強が苦手な小学生が、自力で1つ1つステップアップしていく」という学習にはピッタリです。
したがって、問題のパターンも「同じ事柄を、ちょっとずつ形を変えながら聞いている」というスタイルになっています。問題のレベルが急激に上がることはなく、設問を解きながら、少しずつ知識の定着を図ることができます。
そのため、お子さんによっては「似たような問題ばかりで、飽きてくる」と感じてしまうことも。この場合は、簡単な問題をどんどん飛ばしてしまって構いません。「力だめしテスト」のような、仕上げレベルの問題にいきなり挑戦しましょう。その後で、理解不十分なところがあれば前に戻る、というやり方をすればメリハリがつきます。
教科書の対応ページが書いてある
お子さんは、わからない問題があったときに、積極的に調べ物をしているでしょうか。
もし、教科書を調べることを面倒がったり、ページを探すのに時間がかかりすぎたりすることがあれば、教科書ワークが向いているかもしれません。
「調べ物が苦手」という小学生は、一定数いるようです。教科書対応型の問題集であれば、関連するページ番号もきちんと書いてありますので、その分の時間短縮につながります。
保護者もページ管理に関わって
先ほど書いた通り、教科書ワークは「似た問題を多く載せている」傾向のようです。ですから、メリハリをつけて学習をしないと、効果が半減してしまいます。
最低限やって欲しいことは、「日付を書くこと」です。どれくらいの頻度で学習しているのか、一目でわかるようになります。ページの上部に日付を書く欄がありますが、できれば目次にも書いておくとよいです。
ページの管理については、可能な限り保護者の方にも関わっていただきたいところです。学校から帰ってきたら、その日教わった内容を聞き出して、「今日は○○の復習をしよう」と提案してあげればOKです。
「1日○ページずつ解こう」と目標を立ててもよいですが、ページ数にこだわる必要はありません。単元によって、授業の進度や内容の濃さは変わりますので、その都度量を調整することが大事だと思います。