2017年09月21日
是川(これかわ)縄文館で社会見学!!

縄文時代の遺跡というと、県内では三内丸山遺跡が一番有名かと思います。しかしながら、八戸でもたくさんの遺跡が発掘されています。今回はそのうちの一つ「是川遺跡」の博物館を取り上げたいと思います(正式な名前は「是川縄文館」)。
なんと国宝も展示されております。全身がきれいな形で出土された「合掌土偶」ですが、後でご覧に入れます。
なお、館内はフラッシュを焚かなければ撮影可能とのこと。ただし、展示室内の光の量はわずかなので、スマホだときれいに撮るのは難しいかもしれません。

エントランスホールは縄文の息吹を感じさせる(?)造りですね。ちなみにこの写真は、帰り際に2階から撮ったものです。

ガラス張りの奥は、出土されたものの保存スペースとなっています。縄文時代だけではなく、弥生・平安時代など色々な年代のものが見つかっているようです。

階段の手すりは本物の縄で作られているのかな。
今回はまず特別展「発掘された日本列島」を見学しました。こちらは弥生土器や埴輪など全国から集まった最新の出土品等が展示されていましたが、興味深かったのは元寇のときモンゴル軍が使ったという「てつはう」の実物があったこと。

そしていよいよ、メインの常設展示の方に移動します。真っ暗な室内に雰囲気ある照明がほんのり灯され、土器・土偶など様々な出土品が展示されています。

展示のメインとなる国宝の「合掌土偶」は、特別の展示室が用意されているそうで、そちらに移動。四角い小部屋の中で、土偶が1体ぽつんと佇んでいます。なかなか神秘的な演出です。

あまりに綺麗な状態なので、数千年の時を経てここに存在していると考えると不思議ですね。
もっとクローズアップして見てみましょう。

全身がこんなに完璧な形で残っているということは、とても大事に使われたということなのでしょうね。
なおこの土偶、ゆるキャラ化され「いのるん」という名前で縄文館のマスコットになっています。ちょっと前のラグビーブームのとき、例の選手の人気にあやかって「八郎丸」とか呼ばれ(ポーズが似ているので)、密かな話題になっていたこともあるらしいのですが、まったく知りませんでした。
というわけで、太古のロマンに触れる社会見学として「是川縄文館」、ぜひ足を運んでみてください。八戸市中心部からはちょっと離れていて、のどかな田園地帯が広がっている場所に位置しています。